【活動レポート】第41回 「小さな事業者が使える補助金、助成金4選」マーチャントクラブ福岡定例会(Zoom 開催)
マーチャントクラブ福岡支部 事務局長のゆかです。第41回目の定例会の様子をまとめていきます。
マーチャントクラブ福岡支部の第41回目の定例会が、2023年9月27日(水)に開催されました。
41回目の定例会テーマは【小さな事業者が使える補助金、助成金4選】ということで、支部代表の田原さんにお話をしていただきました。
この記事では、「補助金、助成金セミナー」の講義の様子をまとめています。
今、「補助金・助成金のことが気になっている」「補助金・助成金の違いがよくわからない」みたいな方は、最後までお読みください!
2023年9月のマーチャントクラブ福岡の定例会は、Zoom開催で6名の方にご参加いただきました!!
講師プロフィール
田原靖識氏
YOUSEED株式会社 代表取締役
マーチャントクラブ福岡 支部代表
会社員時代、大手印刷広告会社にて大手企業に企画提案営業を担当。銀座並木通り一帯の広告プロデュースなども手掛ける。
現在は、最短で結果を出す方法を起業家を対象にプロデュースを行うことや、常に時代に先駆けた新しい企画が出来るような人材を育てるべくwebプランナー養成講座を開催。
<実績>
•小規模事業者持続化補助金 12人採択 採択総額額 1,583万円
•IT導入補助金 6人採択 採択総額額 726万円
補助金交付合計 2,300万円超え実績あり
Contents
小さな事業者が使える補助金、助成金4選
今回は、「小さな事業者が使える補助金・助成金4選」というテーマで支部代表の田原さんが詳しく丁寧に解説してくださいました!
実際に田原さんは補助金や助成金を上手に活用し、ビジネスを拡大されているそうです。
なんでそんなに補助金・助成金が良いのかと言うと…
「利益100万円を作るのにどのくらい必要か?」と考えた時、「 利益10%」だったら「1,000万円の受注」なんです。
1,000万円の受注というと、ハードルが高すぎませんか。
だけど、補助金や助成金を上手に使うと、この1,000万円というのはそこまで高い目標ではないのです。
今回のセミナーは、「そんな夢のような受注を補助金や助成金を活用してどのように取っていくのか」を田原さんの実体験も交えながらお話ししていただきました!!
補助金・助成金などの申請をしたことがありますか?
まず最初に質問です。
あなたは補助金・助成金などの申請をしたことがありますか?
ちなみに、セミナー参加者さんは「補助金申請したことある」「補助金?助成金?どっちか分からないけど申請した気がする…」などの回答がありました。
ぶっちゃけ、世の中の大半の方は補助金とか給付金とかよくわかっていないです。
(正直、わたしも分かっていませんでした。w)
補助金のことはなんとなく知っているが、内容がよくわかっていないという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
それに、補助金・助成金・給付金、これらの違いもぼんやりとしていたりします。
多くの方がそんな感じで、補助金と聞いて「自分も申請できるのか?」「結局何がいいのか?」 みたいに悩んでいるようです。
ちなみに、これが一番多いそうですが「めんどくさそう」と思ってる方。田原さん曰く、「 実際めんどくさい」ということでした。
だけど、このめんどくささを突破した人だけが国から支援してもらえるという素晴らしい制度が補助金・助成金なので、ここからしっかり理解していきましょう!!
補助金・助成金セミナーの目的
補助金・助成金セミナーの目的は以下の通りです。
- 補助金のことを正しく理解
- 賢く活用
そして「国からお金を補助してもらおう」ということです。
補助金について学ぶメリット
補助金のメリットは「お金を国から補助してもらう」というのもあるのですが、あなたのビジネスを優位に提案できるようになるのです。
実は、裏テーマがこれ「あなたのビジネスを優位に提案すること」です。
補助金は、自分のビジネスを大きくしていくためなのだけど、クライアントさんに提案するための補助金でもあるのです。
メリット1:インパクトが大きくなる
田原さんは、WEBプロデューサーとかウェブコンサルタントをやっているのですが、補助金に強いWEBプロデューサーとしてやっているそうです。
このように「補助金に強い」となると、かなりインパクトは大きくなります。
田原さんの実績
今回の講師・田原さんには、補助金サポート業でどんな実績があるのかをお話ししてくれました。
- 持続化補助金は12人採択で1583万円
- IT導入は7社採択
- 今月は9月12日に結果が出て、6社中5社採択
- 申請総額1420万円
- 補助金の合計は952万円
このようにしっかりと補助金のサポートで実績を出されています。
メリット2:本業×補助金
補助金のサポート業は、資金面でお客さんの役に立てるようになるのでとても喜ばれます。
そして、本業と組み合わせてやれるので、売り上げや客単価が大幅にアップできるそうです。
実際のところ田原さんはこのようなご提案をしてきたそうです。
例えば、今までは「LP 1本15万円」とか「 動画編集は16万円 」「LINE構築は30万円」 などで受注 していたそうです。
だけど、LPだけでなくプロモーション一式80万円で受注をしたり、動画編集は、Eラーニングのコンテンツを作ろうと提案したり
LINEにしても構築だけではなくてEC サイト(ネットショップ)とかも絡めながら提案したりしたそうです。
このように、本業に掛け合わせることができるのが補助金を学ぶメリットになるそうです。
メリット3:100万円・200万円の提案がサッとできる
田原さんが補助金の提案ができることに一番良かったと思った点は 「100万円、200万円の提案がサッとできること」 だそうです。
30万円とか100万円くらいまでなら提案できるけど、金額が大きくなると提案するのにビビってしまいます。
ただ、補助金という武器があればそういうのがなくなるということです。
補助金を活用したら 200万円の申請で140万、150万くらいは返ってくるのです。
僕としては、堂々と高い金額をお客さんに提案できる ようになりました。
このように田原さんはおっしゃっていました。
(確かに、これはかなり強い武器だなぁと思いました。)
そもそも補助金とは?
そもそも補助金とはなんなのか?ということですが、ざっくり説明します。
「賢く活用すれば最大50万から350万の補助金が受け取れる」
「事業拡大における販促費を補える」
ということです。
補助金と助成金の違い
給付金、持続化給付金など、これは返済不要。先払いも不要。
申請すれば国からお金がもらえる 支援金、条件が合えば返済不要。支払いも不要。
給付金や支給金は、申請して条件が合えばお金がもらえる。
補助金は支払った後に振り込まれるお金なので、先払いが必要。 基本的には補助金や助成金関係は、支払った後に振り込まれる。
申請して採択されて、そこから発注してからお金を払ったもの。
遡ってっていうのは、コロナ禍の時は1個あったけど、今はできない。
実際に先に払って、その後に3分の2戻ってくる。
- 補助金:事業の拡大や売上アップに必要な経費の一部を国や地方自治体が補助する制度
- 助成金:事業の運営や従業員の雇用促進等を目的として、国や地方自治体が事業者に支給する資金
どんなことに使うお金か?
- 補助金は販促品に結構使えるものが多いです。
チラシ作成・パンフレット作成、ホームページ作成など
- 助成金は、人件費に関するものが多いです。
人に関するお金 なので、キャリアアップ助成金とか、人材開発助成金など
たまにゴチャゴチャして「助成金について知りたい」とか「使える助成金ありますか?」と言われるけど、補助金と勘違いしてたりするようです。
公募要領はしっかりチェック
補助金や助成金には、ルールがあります。そのルールは、公募要領にしっかり書かれているのです。
ですので、この公募要領の内容を読み込むことが大事になります。
ただ、公募要領は80ページとかたくさんあります。
田原さんは紙で全てプリントアウトして、すぐにチェックできるようにしているそうです。
公募要領を読み内容を理解して、「こんなはずじゃなかった…」を無くして欲しいとのことです。
一般的な補助金・助成金の申請〜振込までの流れ
補助金の本来の対象の期間 ということで上記の図をご説明します。
- 今、現時点から申請をします。
- そして、採択されます。 (採択というのは、この交付決定っていう言葉でもある)
- その後、実施して補助事業の終了です。
補助金の対象期間
採択されてから、この交付決定日というものがあって、そこからスタートした日にちです。上図の赤色の矢印の部分で、作ったものや依頼したものが補助金の対象となります。
期間内で使うものに対して、計画して申請をします。
例えば 「こういう期間でこういったものを作って、売上あげていきますよ」ということ。
これを事業計画書に落とし込みするのです。
補助金:申請〜補助金入金まで
- 補助金を申請。
- 採択。
- 制作物とかの依頼をして、完成して、お支払い。
- 実績報告書を出す。
- 振込請求をする。
- 補助金が入金される。
- 1年後くらいに事業実施報告書を提出。
- その後2年か3年とかで状況報告書を提出。
これだけ見るとやることが多く感じと思います。
ただ、元手が国の税金なので、しっかり行なっているかの確認のため、さまざまな書類の提出が必要となります。
特に資料内にあるオレンジの部分は超重要です。
それと、事業実施報告書と状況報告書は1年後以降になるので、忘れがちになるけど、しっかりと提出する必要があります。
今、使いやすい補助金や助成金を4つ
ざっくり言うと、以下の4つです。
- 小規模事業者持続補助金
- IT導入補助金
- 人材開発助成金(リスキリング)
- 業務改善助成金
この4つが申請しやすくて通りやすいです。
※4つの補助金のうち、ここでは小規模事業者持続化補助金についてを詳しくお伝えします。その他の補助金は、ホームページを確認してみてください。
特にIT導入補助金は今、国が推奨している補助金です。
特にEC サイトとかキャッシュレス化、インボイス化 など…
このような部分に特化している枠が用意されています。
通常は30%くらいの採択率だけど、その枠に関しては7、80%あるそうです。そして、ほぼ条件さえ合えば通ります。
リスキリングと業務改善助成金に関しては、今年新設された助成金です。なので、まだまだ通りやすい。
小規模事業者持続化補助金について
持続化補助金は何かというと、ホームページがあるのでそちらを確認してみましょう。
ざっくりまとめということで「 次の申請はいつか?」 からお伝えします。
次の申請の締め切りは12月12日。あと約2ヶ月くらいです。
ギリギリにするとバタバタするので、なるべく早めに申請しましょう!
来月くらいから徐々に準備をしていくと良いです。
この小規模事業者のやつは、採択結果が12月12日締め切りなので、おそらく交付決定が下りるのは2月くらいだと思います。
その次にの機会にするとしても、また3月とか4月とかの申請で小規模事業者の方は提出する機会が少ないので、しっかりと提出できる時に行うことが大事です。
もし落ちたとしても、次また申請ができます。
こういう補助金は、採択されたとかされなかったとか関係なく、1年経てばまた申請できるそうです。
ちなみに、田原さんは4回くらい補助金申請して4回採択されているらしいです。
(ホント補助金のプロだなぁと思いました。)
補助金の金額
補助金の金額の部分で、持続化補助金に関しては、通常枠は50万円です。 他の枠も提出することができます。
賃上げとかは従業員さんがいないといけないです。
卒業枠は、小規模から中規模企業になります。
後継ぎは、60歳以降とかです。
あるとしたら、「創業枠」になるかなと思います。
創業枠に関しては、独立してか開業届を出して法人化して3年以内であれば受け取れる資格があります。資格を獲得すると50万円から200万円にアップすることが可能です。
資格を取るために、商工会議所に行ったり、色々と作業とかは必要になります。
けれども、マックスでは200万円で、最低でも50万円は受け取れる申請ができるよってことです。
特に今回は、インボイス特例があります。
2年前の9月30日から今年9月30日の間で、 一度でも免税事業者であったもの、もしくは免税事業者であることが見込まれる事業者であればインボイス特例に登録したらプラス50万円が受け取れます。
要は、通常枠でもインボイス特例と合わせたら100万円受け取れます。 創業枠だったら250万円受け取れるということです。
インボイスはする人しない人、もちろんあると思うけど、やることによってのメリットはあるかなとは思います。
小規模とはどういうこと?
多くの場合の人はこの商業やサービス業だと思うので、5人以下であることです。
補助金の対象にならない人もいるので確認しましょう!
基本的には、営利法人、個人事業主は大丈夫です。NPO法人でも、一部はOKです。
対象にならないところは、お医者さん、一般社団法人とか、学校法人とかはNGとなります。
対象になるならないなどは、しっかり資料を見て確認が必要です。
起業1年目でも開業届があればOKですし、個人事業主も対象です。
どんなものが対象になる?
ざっくりいうと、2番目の広報費と3番目のウェブ費(WebサイトやECサイトの構築)が欲しい方が多いと思います。
昨年くらいからWebサイト構築という部分は補助金総額の4分の1が限度になりました。
例えば、100万円の申請だった場合、Webに使えるのは25万円まで。
まず、広報費という部分は、チラシやカタログ関係などです。パンフレットやポスター、チラシとか印刷ををするものなどが広報費に当たります。
次に、Webサイト関連費は、インターネット広告とかWebサイト作成とかシステム開発とかSNSに関するものとか色々あります。
持続化補助金の様式4
ポイントの中で言えば、もう一つ。
様式4というのがあるけど、これは商工会議所に行って中小企業診断士さんにOKをもらう必要があります。商工会議所に必ず行かないといけません。
12月12日は、提出期限なんですけど、様式4の発行受付は12月5日までになっているので注意が必要です。
事前発行がいるので、「この事業者さんちゃんとした計画立ててるんで申請してもオッケーだよ」というものを商工会議所に承諾を得る必要があるのです。
補助金の申請から入金まで
- GビズIDを取得(申請には必ずGビズIDが必要)
- 様式を用意
- 様式4を商工会議所にもらいに行く
- 必要書類を準備
- jGrants という電子申請サイトから申請
この中で特に様式2が重要です。
そして、様式4の商工会議所ですが、直接行かないといけない場合もあれば、メールでOKというところもあるので、お住まいの地域で確認をしてください。
1つ注意点としては、商工会議所は日本に2種類ある。
商工会議所と商工会連合会 皆さんがお住まいのところはどちらになるのか確認をすること。
(例えば、福岡であれば福岡商工会議所。)
商工会または商工会議所なのか、これが違うと申請する入口(窓口)が変わる。
それと書類もちょっと違う。
検索するときは、「知名+商工会議所」と入力すると出てくる可能性がある。
事前に書類を準備しよう
「事前に書類を準備しよう」ということで、様式2・様式3についてです。
- 様式2は事業計画書になります。
イラストを入れたりグラフを入れたりして事業計画を分かりやすくまとめます。
- 様式3は補助金を何に使うのか?というのをまとめます。
例えば、「パンプレットを作成するため」「LP をつくるため」などで申請をします。
ちょっとした書類作成ミスで落ちるので気を付けて作成をします。
有効期限とかはしっかり確認をするようにしてください。
田原さんは、添付した書類の有効期限が過ぎていて落ちたそうです。汗
補助金の出元は税金なので、しっかりと書類を作り込む必要があります。
特に様式2・様式3は大事です!!
以上が、小規模事業者持続化補助金についての解説です。
その他に「IT導入補助金」「人材開発助成金(リスキリング)」「業務改善助成金」の3つのお話もあったのですが、ここでは省略します。
もし気になることがあれば、田原さんは補助金サポートをしているので、相談してみてください!
これで、今回のセミナー、補助金や助成金についての詳細レポートになります。
まとめ
今回は、マーチャントクラブ福岡支部の第41回定例会「小さな事業者が使える補助金、助成金4選」セミナーの様子をレポートしました。
詳しく田原さんに補助金・助成金について教えてもらえて、今まで補助金・助成金・給付金とかの違いもぼんやりしていたのがはっきりしました!
ただ、それでもやっぱり難しいと感じることはいくつかあります。
特に、今まで申請とかやったことがなくてはじめてチャレンジする場合は、不安しかないのではないでしょうか。
そういう方は、ぜひ田原さんに相談してみてください。
田原さんは、補助金のアドバイスやサポートをしているのでご連絡してみると良いご提案があると思います!
このレポートが今後のあなたのビジネス拡大のお役に立てたら幸いです。
それでは、今回のレポートはこれで終わります。
勉強会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
来月もお楽しみに!!
第41回 マーチャントクラブ福岡支部定例会 講義ビデオ
講義全編
今使える「補助金・助成金」4選解説セミナー
◆開催日時:2023年9月27日(水)10時〜12時
◆開催場所:zoomオンライン開催
◆講師:YOUSEED株式会社 田原靖識氏
第41回 定例会|本講義:1時間13分52秒
WEBの学びと交流ができる場所がマーチャントクラブ福岡支部
WEBマーケティングの基礎をもっと知りたいという方、また他の起業家さん、経営者さんの意見を聞いたり交流したいという方は、マーチャントクラブ福岡の定例会にご参加くださいね。
マーチャントクラブ福岡では、オンライン・リアルの両方で、毎月第4水曜日の10時から定例会を開催しています。
今回のわたしのレポートを見て、ちょっとでも興味が湧いた方は、お試しでも参加することができるので、こちらからお問合せいただけると嬉しいです。
マーチャントクラブ福岡支部について
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